Photoshopのようなレイヤー機能を持ったテキストエディタの可能性について考えていた。テキスト全体のうち、ある部分はフッタやヘッタ的な(変更されないほうが好ましい)要素かもしれないし、置換などの対象には含まれないほうがよい可能性もある。また、特定の文字エリアは一括で差し替えができたほうがいい可能性もある。
そんなわけで、テキストエディタに「レイヤー」の概念が導入された場合に、どの程度の使い勝手の向上を図ることが可能なのか、脳内妄想シミュレーションを行っていたのだ。
この種類のエディタは、定型文を含むテキストの編集などに威力を発揮しそうだ。はっきり言ってしまうとHTMLをエディタ打ちするような場合である(そういえば、DreamWeaver上でHTMLをエディタ打ちする場合には保護領域を設定できたような気もしなくもない)。
レイヤーの中には、意図的にユーザーが利用するレイヤーもあれば、テキスト文中から自動的に抽出されたテキストが表示される「スマートレイヤー」も用意されている。
人物名や製品名のみを自動抽出する「固有名詞スマートレイヤー」なんていうのもあってもいいかもしれない。製品名やら人物名で間違いがあってはならない。それらの固有名詞のみ抽出して表示できれば、作業は行いやすいだろう。
数量や価格などを自動抽出する「数値スマートレイヤー」なんていうのもいいだろう。スペックや価格を書き間違えては、いろいろと問題になる。
まだ、レイヤー機能付きテキストエディタのメリットはそれほど見えてこないが……逆に、レイヤーを使わないでも同様の機能は実装できないか?
1つは、テキスト全体をXML(というか、簡易タグ付きテキスト)化して、レイヤーの違いを属性の違いとして表現するものだ。どこからどこまでが明確にどういう意図を持って区別したいか、ということは実現できるだろう。ただし、1つのブロックが同時に複数のレイヤーに所属できる、とかいった実装にはならない。
……これが実際に姿を現したときに、本当に有用なソフトウェアになるのだろうか? アイデア倒れになりそうな公算がものすごく高いのだが、この妄想ソフトが役立つのだろーか? はたして…………?!