結婚とは国と国との合併であり、異なる文化の融合である(By 島田紳介)。時としてそれは、激しいものとなり、どちらかがどちらかを完全に文化的に支配することもあり得る。
Stage 1: コンピュータ
奥方様は以前はWindows PCを使っていた。しかし、つき合ってすぐにMacに鞍替えし、以後PowerBook G3→iBook G4→MacBook Proと乗り換え、さまざまなソフトを駆使してプレゼンを行ったりデータベースで栄養計画を練ったりする毎日である。この方面においては圧倒的に私の文化が制圧した状況にある。完勝といってよいだろう。
ただし、制圧とはいうものの、見方を変えれば……さまざまな情報収集やセットアップやアップデートなどこまごまとした下っ端作業は私が行っているわけでもあり、「コキ使われている」という見方を行うことも可能だ。うむっ!
Stage 2:食べ物
ケンカの絶えない分野である。どちらかが優勢ということは少ない。近所の食べ物屋を総当たりでチェックしていく自分の方式とは正反対に、奥方様は決まった店しか行こうとしない。
奥方様の食べ物の店のセンスがいい(彼女は、「お嬢」だ)ことはよく知っているので、店の選択について異論を差し挟む余地はあまりないのだが、あえて異を唱えてみたりもする。最近は街中で大音量にて怒鳴り合うことはさすがになくなったが、終戦を迎えたというわけではない。いまだ膠着状態といったところだろう。
Stage 3:映画
食事で歩み寄りを行うことは可能だが、映画は歩み寄りがなかなか難しいジャンルである。ハリウッド系の「思考力不要火薬爆発系能天気アクション」が好きな自分と、恋愛系とかストーリー重視の映画を好む奥方様との間で「何の映画を見に行くか」というのは割と議論になる内容だ。
両方の要求を満たそうとすると、カーズを見たあとにMission Impossible:3をレイトショーでハシゴして見て帰ることになったりもする。家から自転車で10分程度の場所にユナイテッドシネマ豊島園があるため、遅くなっても大丈夫だが、なかなか映画の好みを合わせるのは難しい。
Stage 4:音楽
この分野も決着を見ていない。自分はクラシックが好きだが、奥方様はそうではない。ジャズは二人とも好んで聴く。
B'zのアルバムが出たら、自分が奥方様にプレゼントしたし、浜田省吾のベストアルバムが出たときには奥方様がプレゼントしてくれた。
今日はB'zの東京公演の最終日。一緒にコンサートを聴いて盛り上がってきたところである。今度は浜田省吾のコンサートに行こう、と奥方様。
んーー、勝負はおあずけだ。