Mail.appの標準機能「メールボックスの読み込み」でEntourageから35万通におよぶメールを移行し、5000通程度のロスがあった。
15%程度のロスということになるが、移行できなかったのは比較的重要性の低いメールボックスであったため、すぐには問題にはならなかった。
そうはいっても、結局は移行する必要がある。
そこで、Entourageのメールボックスをドラッグ&ドロップでFinder上に放り投げ、mboxファイルに書き出した。少々わかりにくく煩雑なインタフェースだが、mbox形式に書き出せる点は非常に助かる。
あえて「煩雑」といったのは……これが1階層下のメールしか書き出してくれないので、フォルダが細分化されているような場合には、メールが入っているフォルダそのものを「すべて」ドラッグ&ドロップする必要があり、そのうえ複数のフォルダを一度に選択できないようになっているからだ。
Mail.appの「メールボックスの読み込み」では、読み込み対象に「その他」という項目があり、これがmbox形式のファイルの読み込み機能だ。少々分かりにくい気もするのだが、機能が用意されていることは評価できる。
……で、Entourageで地道に書き出したmbox形式のファイルをMail.appで読み込むことで、無事残りのメールも完全に移行できそうだ(目下移行中)。
Entaourge上で動いていたさまざまなAppleScriptも、Mail.app上に移行できそうな目処が立ってきた。日常的にEntourageを使わなくなるということは、さまざまなEntourage用のScriptがMail.appに移行するということであり、最終的にはもっと大きなサイズのシステムがEntourageを前提としなくなるということになる。
メールボックスの自己破壊に歯止めが効かなくなる、という現象さえ起きなければ、Entourageのほうがよいソフトだとは思うのだが…………やはりデータが壊れるのでは仕方がないといったところだろうか。