風前の灯火か? BlackBerry

無線でネットワークに接続して使用するPDA、BlackBerry。電子メール、電話など多彩な機能を持つポータブルデバイスだ。自立して稼働するものではなく、サーバにブラ下がって動くため、オフィス内での使用が主なものになる。
なぜ、持っても使ってもいない機械のことを知っているかといえば、RIM日本法人の社員と話をしたことがあるからだ。

あれは、今から2年ほど前のことだったろうか? 会って話を聞きたいというメールが唐突に舞い込んだ。内容は、20年ほど昔に使っていたポケットコンピュータのことだ。その機種については当時国内でトップクラスの使い手であったが、いかんせんそんな昔のマシンについて話を聞きたいというのは「いまさら」というレベルを超え「なんのために?」という疑惑を持たせるに十分であった。

かくして、お茶の水で待ち合わせて話をした。RIMのPDA製品BlackBerryは特許侵害の訴訟に直面しており、「過去に同様の事例を持つ製品があった」ということを証明すべく、調査を行っているのだという。

パソコンに対してシリアルケーブルで接続を行うと、それを検出してポケットコンピュータ側からデータを送信する機能について、そのポケットコンピュータに装備されていたことを証明したいと話していた。たしかに、そーゆー機能はプログラムを組むことで実現できたのだが、あらかじめファームウェアに実装されたものではなかった。

RS-232Cで相手側GNDと自機側CIを結線した専用ケーブルを作成。このケーブルを接続するとCIがアクティブになり、電話がかかってきたのと同じ状態になったと見なして割り込みハンドラの実行を行えるのだ。うーーん、懐かしい。

昔の雑誌でそれを紹介しているものがあったのを記憶していたので、「だいたいこれぐらいの時期のものを調査したらいい」とアドバイス。彼は国会図書館で調査するつもりだと言っていたが、昨今のニュースを聞きおよぶに、どーーも実証できなかったようだ。

職場のデスクに、その時にもらったBlackBerryのカップが置いてあるのだが、何かの記念になってしまいそうだ。「まあ、これは自分のせいではないよね?」と思いつつ。ぽんぽこ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0602/25/news002.html

あ、ちょっと持ち直して「禁止令は当面回避」になったよーだ(汗) 

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