楽観プラン:Apple、LeopardでAppleScriptを大幅強化

LeopardのAppleScript環境については、かなり悲観的な見方を持っているが、手持ちの材料をもとに(いささか無理矢理ではあるが)楽観的なシナリオを組み立ててみることにした。
AppleScriptの強化シナリオはこうだ。AppleScriptにSmileの機能を追加するのだ。Smileは、AppleScriptをベースとしていながらも、遥かに高い演算精度および算術機能を提供し、各種グラフ作成機能などを持っている。
http://www.satimage.fr/software/en/index.html

このSmileの機能縮小版をAppleが買い付けて、Leopardに標準装備するのだ。

USのAppleScript Users MLには、Satimage SoftwareのEmanualのおとっつあんが、ことあるたびに「Smileを使え。Smileはいーぞぉ〜」と、質問者に対してすすめている。少々うざったく感じたので、「そこまで言うならどんなものなのか試してやろうじゃないの」と、Smileをダウンロード。5分後には顔色が変わっていた。
結論からいえば、エマニュエルのおとっつあんの言うことは正しく、実にSmileはすばらしいソフトウェア環境であった。日本語が使えればもっといいのだが……まあ、日本語が使えなくても納得してしまうかもしれないほどのすばらしさだったのだ。

最大の問題点は、SmileがMac OS X標準添付されていないということであって、それを持っている人しかその利便性とか機能の恩恵に預かれないということと……どう考えてもSmileが提示している世界観のほうがAppleのそれよりもユーザーをハッピーにしそうだ、ということだ。

あれほど「Smileを使え〜」とMLに顔を出していたエマニュエルのおとっつあんが最近MLにまったく顔を出さなくなった。風の噂で聞くとことによれば、話を聞くだけでもNDAの締結が必要なほどナイショの製品を作っているらしい。さまざまな妄想を生むに足りる十分な状況だ。
費用対効果を考えれば、Mac OS X 10.4でGrapher(いにしえのグラフ計算機の後がま)が搭載されたので、それでいいじゃないかという話になりそうだが、どーもGrapherはいまひとつ使い勝手がよろしくない。
そんなわけで、Grapherの機能強化を行うのではなく、Smileによるビジュアライゼーション機能を標準装備するという方向で、AppleScript環境が強化されたら……数値の有効桁数12桁とかケチケチしたことを言わずに科学技術計算ができそうであるし(やんないけど)、なかなかゴージャスかつすばらしい環境になるものと思われる。
ちなみに、実現度は3%ぐらいだ。

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