パスワード付きのzip圧縮ファイルを作りたいと思っていろいろ調べていたが、デフォルトで入っているgzipコマンドのオプションを隅から隅まで調べてみたものの、そういうものはない。
ところが、ふとZipItというシェアウェアを昔(Classic Mac OSの時代に)購入して、それっきりにしておいたのを思い出した。ZipItのサイト(www.maczipit.com)に行ってみると、ちゃんとMac OS X版が公開されており、Classic Mac OS版のレジストコードがそのまま使えた。「シェアウェアかくあるべし」と感銘を受けつつ、実験をば。
ZipItでパスワード付きアーカイブを作成し、それをStuffitExpanderで展開したら、きちんとパスワード入力ダイアログは表示されるのか?
結論からいえば、きちんとパスワード入力用のダイアログが表示された。展開したアーカイブにも異常はない。
パスワード付きで配布するコンテンツにきちんとパスワードを仕掛けておきたいと思ったのだ。PDFにパスワードを仕掛ける方法については以前に調査し、フリーのソフトウェアで制限を課すことができることは分かっていたのだが、zipアーカイブについて検証を行ったことはなかった。
……これで、大丈夫。などと思っていたところ……海外にはzipアーカイブのパスワードクラッキングツールなどという物騒なものがゴロゴロしているのだった。クラッキングツール自体はシェアウェアなので、猫も杓子も誰もかもダウンロードして使っているというわけではないだろうが、少々具合いがよろしくない。
結局、StuffItを用いてパスワード付きアーカイブを作るというところに落ち着くのだろうか?
クラッキングツールについてよく調べてみると、パスワードの生成方式そのものを模しているわけではなく、辞書による総あたり方式を採用しているようだ。クラッキングと銘打ってはいるものの、「パスワードを忘れてしまった場合のために」などとWeb上で説明されている。
これをそのまま信じるかどうかはさておき、英語のスペルのキーワードさえ避けておけば、アーカイブをガードすることはできそうだ。