文章を書くために使うソフトに、それほどのこだわりはない。ヒラギノ明朝-W3を18ポイントで表示させ、編集さえできればそれでいい。エディタの横幅を狭くしていないと打ちにくく感じるものだが、これは単に慣れの問題だ。横に25文字程度表示させていると打ちやすい。
普段使っているのはJedit 4だ。Jedit Xにはいまひとつ画面構成に親しみが持てないし、まだβバージョンのソフトウェアのように感じる。
長い文章になるとアウトラインプロセッサを使うことになるが、結局は文字数のカウントや調整などでテキストエディタの併用を余儀なくされる。アウトラインプロセッサの機能を持ったテキストエディタがあると最適か?(カシスには期待したのだが、まったくダメだ)。
毎日書いている程度の長さの文章であれば、とくにアウトラインプロセッサは必要ない。ほとんど、思いつくままにシーケンシャルに書いてしまう。
テキストエディタに求める機能はそれほど多くない。viとかEmacsのような操作性がまったく違うエディタさえ避ければなんだってよいのだ。他人の文章を編集するようなことさえしなければ、別にそれほど機能が必要になるものでもない。
仕事で文章を書かなくてはならない場合であれば、少し話は変わってくることだろう。過去の文章を参照したいと思うであろうし、資料の検索なども行いたい。調べものをした資料をまとめて下書き資料にしておきたい。
データベースとアウトラインプロセッサの中間形態というのだろうか、そういう支援環境が欲しくなってくる。アウトラインプロセッサをまじめに使い出すと、すぐにドキュメントのサイズが数十Mバイトに達し、動きが緩慢になってくる。画像をスクラップしておいたり、Webの内容を取り込んでおいたり……
データを叩き込んでも重くならないアウトラインプロセッサ。画像やテキスト、ムービーなどを放り込んで、メタデータでも全文検索でもよいのだが、高速に情報を検索できるアウトラインプロセッサ。同時に文章作成も快適に行える……そういうのがあるとよいのだが。
書いたあとに見直しは行うが、よく見ると話がループしていたり同じことをウダウダ繰り返していたりすることがある。それらは完全に無駄な記述であるが、頭の中で次のステップに進むための準備動作みたいなものである。書くときにそれが必要となるものの、最終的な文章には必要ない。
そうした「文章のゴミ」を書いたあとで消去してくれるような機構は欲しい気がする。用事用語の統一という次元とはちょっと違う。