ボイスメールは携帯電話の留守番電話に差別化できるか?

ボイスメールというジャンルのソフトウェアについて、今日的な環境で復活の目があるかどうか考察したことがあった。

その時の結論は、「携帯電話の留守番電話があるので、ボイスメールは流行らないのではないか」というものだった。時代が進んで、携帯電話という強力なライバルが出現していたのだった。

だが、ボイスメールにメタタグを付けて、内容をすべて聞かなくても目星がつけられるとか、そういう「今日的なボイスメール」の姿が考えられることもまた一方の真実である。

ボイスメールはぜひとも復活させたいソフトウェアだ。なぜなら、実家の母親に苦手なキーボードでメールを打ってくださいとは言えないし、携帯電話でやりとりするというのでは、生活時間帯も全然違うので、いまひとつ都合がよろしくないのである。

留守番電話というのもちょっといただけない。操作性がよろしくないし、固定電話の留守番電話だと記録媒体がカマイクロカセットだったりして留守録を「蓄積」するわけにいかないのだ。

Skypeを使ってIP電話で留守番電話、といった話もないことはない(Mac版でできないから嫌だ)。だが、どーーもそれは24時間365日コンピュータを起動しておいてくださいね、という話になってしまい……なかなか、お年寄りの経済観念にマッチしない運用になってしまう。電気代がもったいないじゃないか! と言われてしまうと、なかなか返す言葉がない。

かくして、ボイスメールである。キーボードを打つ手間もかけずに、言いたいことを録音してメールに添付して送ってもらうのだ。

キーボードで打つ文章、手で書く文章、口で話す文章にはそれぞれ違いがあって、ボイスメモはなかなかブレイクしないメディアであるものの、割とうやむやのままに話を終わらせられたりで、まことに日本人向きではないかと思う次第である。で、その内容のあやふやなボイスメールにメタ情報をくっつけて送ってあげて、「提案への賛成」なのか「お断り」なのか「態度保留」なのかを明確化させるのだ。

そして、このボイスメールを声だけで操作できたら、これはなかなかいいだろう。最終的には、Bluetooth 2.0のヘッドセット(まだ出ていない)を用いて、コンピュータと向かい合わずにメールのやりとりを行うのだ。

けっこーいいと思うのだが……

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