Mac OS X 10.3でバージョン2.0に上がったスクリプトエディタには、たいへん素敵な機能が追加されている。
「スクリプトアシスタント」という機能であり、入力中に命令の候補語が薄く表示されるというものだ。きょうび、たいていの開発環境には実装されているので、珍しくもなんともない。1993年の登場以来、2003年になるまでずっと搭載されなかったのが不思議なぐらいだ。
だが、初級スクリプターにはスクリプト記述の助けになるし、たまにスペルを忘れてしまった場合などには使えることだろう。
ところが、トンでもないことに……オンラインマニュアルにも、この候補語を「入力」するキーが説明されていなかった。よって「Script Editor 2.0の10大バカ機能」の第2位を占めるものとして放置してきた。
ちなみに、10大バカ機能の第1位は日本語環境でまともに特殊記号が認識されないという素敵な機能で、第3位は「ライブラリ」新規スクリプト作成ボタンを押しても該当アプリケーションへのtellブロックがペーストされずに空白の新規Scriptが作成されるという、これまた素敵な機能である。
www.apple.comの更新ポリシー適用外で、Product managerのSal Soghoianの治外法権エリアとなりつつあるAppleScriptコーナーは、(ごく)たまにのぞくとトンでもなく更新されていたりして驚かされる。
今日のぞいたら、あったのだ。
スクリプトアシスタントで、候補語を確定するためのキーバインドについての言及が!!
なんと、[F5]キーであった。
おお、候補語が入力できるではないか! なんで、こんな些細なことで感動しなくてはならないのだろう。ちなみに、Xcode上では普通にタブで候補語の入力が可能だ。
さっそく、セミナーで訂正しよう(汗)。