School of Mac

先日、映画「School of Rock」のDVDを観た。長い間楽しみにしていた映画で、非常に面白かった。

無名のミュージシャンがバンドから追われ、臨時教員になりすまして小学校に潜り込み、児童たちの意外な音楽の才能に驚きロックバンドを結成……というのがあらすじだ。


もし「School of Mac」という映画があったらどうなるだろうか? 場面はニホンだ。


他人になりすまして教員になるのは、ちょっと非現実的なので……大学時代に自分のコンピュータの才能に挫折し、教員になる。そして、教師になり教材作成などで四苦八苦している最中、銀座のApple StoreでMacに会う。その日のうちにMacを買って、自宅でいろいろやりはじめる。あとはマニア一直線だ。ExpoでPowerMac G3をビアサーバーにしたりする(そういう先生がいた。お元気だろうか)。


そんな最中、学校でコンピュータ更新の話が持ち上がる。主人公はMac miniをPC/AT筐体に入れたマシンを知り合いのパソコン屋に作らせて、格安で納入させる。このパソコン屋が主人公の昔からの知り合いという設定でもいい。パソコン屋がPC/ATしか知らなかったりで、作るのに四苦八苦。


iLifeアプリケーションを生徒に使わせて、児童にムービーやアルバムなどを作って他のクラスの担任を驚かせる。次第にいろいろ知りたくなった児童に、「コンピュータ史」「Macの歴史」「GUIの発展」「その筋の偉人の話」などの授業までやったりする。


しかし、PTAの時にMac miniを仕込んだPC/ATがバレて、Mac miniのユニットは返品される。Windowsのアプリケーションを使わされることになり、生徒に不満がたまり……自宅のMacにリモートログインして使うなどの方法が取られる。また、児童が地下組織化してUsers Groupを結成したりもする。


そんな中、ムービーコンテストに応募すべくムービー制作にいそしむあまり、CPUパワーが足りないという話になって……このあたりから、だんだん脱線する。


全国の大学のMacの余剰パワーを借り集めたりしておかしな話になってくる。CPUパワーさえ集めればいいのかという話はあるが、これによってさまざまなエフェクトを一瞬でかけられるようになったりする。


結局、トラブルに直面してムービーコンテストには間に合わないのだが、雑誌の付録に収録されて評判になって、学校に取材が相次ぎ……マシンも帰ってきてハッピーエンド。


……面白いのか、コレ?(汗)


ところどころ、クラスタリングとかタイムシェアとか、リモートアクセスとかの難しい専門用語が出てきてしまうあたりがつらい。


また、バンドの練習は絵になるが、ムービーを作るとかプログラミングの練習とか、フォトレタッチの練習というのは絵になりにくい。


さらに、楽器の練習だと感情移入できそうだが、プログラミングの練習では感情移入できなさそうだ。布団にスマキになっている時にアイデアが浮かぶとか、バカな文章を書いている間にアイデアが浮かぶとか、関係ないプログラムを組んでいる間にアイデアが浮かぶとか…………映像化しづらいことおびただしい。


映像化、視覚化しづらいといえば……仕事のプログラムを作っている姿も、バカな文章を考えている姿も、ただ漫然とメールを読んでいる姿も、端から見ればまったく変わらない。そのあたりを視覚化できるとよいのだが。

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