REALbasicをやめた理由

REALbasicの本を共著で書いた後に、REALbasicはバージョンアップを続けたが、バグが完全に取れる前に新バージョンが登場。常に安定バージョンが得られないとか、Mac OS Xのメリットを利用できないといった点で大きな不満を抱えていた。バージョンアップにはお金が必要で、それによって不完全でバグだらけの新バージョンを手にすることができる。

REALbasicを使えば、Mac OS XとClassic Mac OS、WindowsにLinux向けのGUIアプリケーションまで作ることが(Professional版で)可能だ。しかし、Mac OS向けにアプリケーションを作るといった場合には、Mac OS上の機能を積極的に利用したい場合が多いはずだ。それを、わざわざ他のOS用に移植したい場合というのは、皆無ではないものの……そうそう多いわけでもない。

プログラミング言語に互換性は重要だ。バージョンアップのたびに毎度毎度記述が変わるとか、内部の文字コードが変わるといったら悪夢だ。少なくとも、古いバージョンのプロジェクトが新バージョンでビルドできないとかいったら幻滅する。C言語なら仕方がないと諦める場合もあるが、Basic言語でそれをやられたら大変だ。
本を書く方からしても、REALbasicはリスキーな言語だ。毎年コロコロ仕様が変わるし、新バージョンはバグがひどくて使えない。こんな場合に、何をターゲットに、いつ本を出したらいいというのだろう?

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