たまにおもいっきり美しいアイコンを見つけてため息が出る。OmniWebのアイコンは、途中からまるで芸術作品のような美しいものになった。
見ただけでアプリケーションの内容が理解できて、かつ「使いたい」と思わせるようなアイコンに出合うと、本当にうらやましい。そういうアイコンは、海外のアプリケーションに多い。圧倒的に多い。
国内産のアプリケーションのアイコンを見ると、Classic Mac OSの頃のテイストをそのまま引きずっていて、「仕方なくOS X用のアイコンっぽくしましたよ」というものが多い。
もちろん、国内産のアイコンでも「おおっ?!」と思わせるものはある。ARENAのMac OS X版や、Jedit Xのアイコンは感心させられる。個人的に、国内で注目しているアイコンクリエータは、
http://painter.main.jp/pmix.html
のKome氏である。Jedit Xのアイコンは同氏によるものだ。
話を元に戻す。とにかくアイコンを作るのは大変だ。ダメダメなものならともかく、自分で納得の行くようなものを作るのはさらに難しい。
とくに、Mac OS Xになって128×128ピクセルのアイコンを許容するようになったのと、Appleのガイドラインが変更になったために、方法論ががらりと変わった。
『写実的で、立体的で、クールで、ぴかぴかしていて、水っぽい感じがして、おもちゃっぽいテイストがあるもの』
という感じか。
冒頭でふれたOmniWebのアイコンを作ったのは、若干18歳のMike Metasという若者だという。なんというすごい才能なんだろう。
http://www.mikematas.com/Mike/
彼のアイコンを見ていると、あまりにセンスが図抜けているので、他のアイコンが……Apple製のアイコンですら霞んで見える。
MikeのWebに、彼がどのようにアイコンを作るかが書いてある。彼はCinema 4Dを使っているそうだが、3Dのソフトを用いてモデリングを行い、レンダリングを行い、そして2Dのイメージにした後にPhotoshopでいろいろもんでみるそうである。
3Dソフトか〜(汗)
使わなくてもいいだろうと思っていたソフトの代表が3Dのソフトだったのだ。ただ、カッコいいアイコンを作ろうとしたら、3Dソフトでモデルを作ってレンダリングしてみるということになるのだろう。
自分でいろいろアプリケーションを作ってみるものの、アイコンが付いているのと付いていないのとでは、気合いの入り方が段違いである。デフォルトのアイコンではあまりにも悲しい。DragThingのドックに登録しておいたりすると、何がなんだか見分けがつかなくてさらに悲しくなる。
アイコンを自分で作るのは、自分向きの仕事でないような気がする。