最近、「○○の発売日だ!」と期待に胸躍らせるようなものがない。新しいMacの発売日だといっても、別にそんなものは適当な日が来ればやってくるものであるし、OSが新しくなるといっても、何かが根本的に変わるわけではない。新しいマシンにさわっても、そんなに感動が続くものでもない。
ワクワクするような、期待のあまりにその日が待ち遠しくなるような、そんなソフトもハードもまったくない。年をとったということなのだろうか、
新しいワープロ、新しい表計算ソフト、新しいWebブラウザ……よくよく考えると、「新しい」という言葉がついているだけで、それ自体は十年以上もの昔から変わっていないものばかりだ。
「見たことも聞いたこともないようなソフト」
「期待感のあまり、興奮を押さえ切れないソフト」
「聞いただけで目を見張るような周辺機器」
そんなものに、とんとお目にかかったことがない。
……GarageBandは割とそういうものだったろうか。しばらくはサルのように曲を作っていた。