フェーストップでマイノリティレポート

昨日ブックマークしておいた「フェーストップ」の記事を読み直していた。次いで、家電ライクにMacを使うためのリモコンの話を読み直した。


http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/20040712301.html 


唐突に、2つの話が頭の中でリンクした。フェーストップのインタフェースを、コンピュータや家電の操作に使えないだろうか、と思ったのだ。


HotWiredの記事中でも、フェーストップの技術の中の1つである、指先にはめたキャップの動きをCCDカメラ映像で追い、これをポインティングデバイスとして利用する可能性について言及している。しかも、すぐにできそうだという但し書きまでついている。


映画「マイノリティレポート」において、舞台となった未来の世界では、コンピュータの操作は、ジェスチャーによって行われていた。画面の前で手を振ると画面上のウィンドウも移動し、指をさすと対象物が選ばれたりした。なかなか「未来感」バリバリの操作方法だ。


http://www.foxjapan.com/movies/minority/


ジェスチャーによる操作、というのは現在でも一部導入されている。マウスカーソルを左右に振るといったものだ。


しかし、このマウスジェスチャーがいかにバカげた実装であるかは、それを使っている姿を想像しただけでも理解できることだろう。マウスを持って左右に振るのである。消しゴムじゃないんだし、机にマウスをこすりつけてどうするというのだ?
それを行っている姿は圧倒的にカッコ悪いうえに、とても疲れそうだ。


だが、画面の上に取り付けたCCDカメラの前で手を振り、そのモーションが認識されてコンピュータにコマンドとして伝えられるとしたら……これはなかなかいい。
そのオペレーションの様子はこうだ。


まず、画面上のウィンドウをゆびさす。選択されると、ウィンドウが縁取られ、選択されたことを視覚的にフィードバックする。その状態で、ウィンドウにどのようなコマンドを送るか、手で指示を与える。クローズするのか、移動するのか、詳細な情報を表示させるのか……。


つまむ仕草をすることで、ウィンドウのクローズを表現できそうだ。画面をなでる仕草でウィンドウの移動を表現、それを速く行うとウィンドウが最小化されるとか。


細部まで考え出すと、


「その時に実行可能なコマンドをどのようにユーザーに提示するか?」


といった問題点や矛盾点が山のように出てくるが、ちょっと使ってみたい気はする。


CCDカメラで指の動きを追うというのは、たしかにやってできないことはない。指につけたキャップの色でフィルタリングを行い、その色の物だけのモーションを検出することで実現できそうだ。


だが、CCDカメラと指の間に遮蔽物があった場合には困るし、部屋の明るさに応じてモーション検出精度にバラツキが大きく出る。部屋が真っ暗だと使えなかったりするのだ。CCDカメラから視覚的に情報を取り込むというのは、それはそれで面白いのだが、いまひとつ不確実な手段といえる(あたりまえだ)。明るい場所で、至近距離なら実用的といったところか。


ここで、ちょっとアイデアをひねってみる。


それぞれの指先に、固有の電波を発するキャップをはめるというのはどうだろう。コンピュータ側でその電波をキャッチし、3次元的な位置情報を割り出す。これで、各指の動きを位置情報によって検出し、暗いところでもジェスチャーを受信できることだろう。


だが、それぞれ周波数の異なる電波を使っていたとしても、


「そんな小さな対象物の位置を厳密かつリアルタイムに特定できるのか?」
「干渉しないのか?」
「指につけられるぐらいの小さな発信器なんてあるのか?」


といった疑問は、書いているそばからわいて出てくるので、手にはめるグローブで関節の動きを検出してもいい。ちょっとごつくなるが、確実性を求めるのであればこれがよいだろう。
(昔、ファミコン用に発売されていた「パワーグローブ」を思い出した人がいたら、まったくもってその通りである。私もそれを思い浮かべていた)
http://www007.upp.so-net.ne.jp/fukuda/game/fc_p/powerglove.html


……かなり話がいろいろと蛇行したが、こういう操作系で家電的なコンピュータを操作することを考えてみた。


自分が想像した操作機器を、いきなりリビングで使用する姿をさらに想像する。
グローブによる操作だと……手を洗わずに子供が使ったあとは使いたくないだろう。一昔前に「チャンネルの奪い合い」、という表現があったが、グローブも奪い合うのだろうか? 殴ったりしそうだ。コンピュータグローブをはめて殴り合うと痛そうでもある。


デスクや出先でパソコンを操作するためにグローブをはめるのはヤブサカではないが、居間でくつろいで映画を見るのに、2時間半ずっとグローブを装着するのでは困る。だいいち、映画を見ながらポテトチップスを食べようとしたときに、グローブで食べる不届き者も出てくるだろう。衛生上よろしくない。


CCDカメラ方式、電波方式、グローブ方式など、とくにここで私ごときがあーだこーだ書かなくても、どこかで研究が進められていることだろう。とりあえず、実際にMac OS X上でCCDカメラでモーション検出を行っている人に話をして、実際のところどーなのか聞いてみることにしよう。


今月のAUGMに「DT1」作者の畝見先生をお呼びすることになっているので、今からもんんんんんんのすごく期待している。


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