NeXTの時代の環境からMac OS Xになって、開発環境に違和感を覚える点がある。
NeXTの時代にはデータベース内容をGUI上に貼り付けてすぐにブラウズできることをウリにしていたが、そういうツールは標準ではMac OS Xのデベロッパーツールには添付されておらず、データベース系のソリューションについてはトーンダウンした印象を受ける。
(WebObjectsではこのあたりのツールが付いているようだが……)
このあたり、この一種の空白状態をついてサードパーティがデータベース系ソリューションをぼちぼち出してきている、というのが現状のようだ(とっくの昔に出ていたぞ、という指摘は甘受する。最近調べ始めたからだ)。
AppleScriptでデータベースを使いたいという話になると、ファイルメーカーProが定番だったが、SQL系のデータベースとの連携についてもいろいろとソリューションが登場してきている。
■MacSQL Framework
http://www.rtlabs.com/fwork/
AppleScript StudioのプロジェクトにFrameWorkとして組み込むという製品。ローカルないしはリモートのホスト上にあるデータベースに接続するスタイル。Interface Builder用のパレットも提供されており、インストールすると「SQL DataSource」という部品が提供される。実にこのあたりスマートで理想的。
ただし、SQLデータベースエンジンのインストールやセットアップの機能は提供されていないため、別途行っておく必要がある。お値段499ドル(2004年9月までのサービス価格。本当は699ドル)。まあ、開発用ツールですから(汗)
■SQLiteAddOns OSAX
http://www.sqlabs.net/
AppleScriptの命令を拡張するOSAX書類として提供されている。特筆すべきはOSAXの中にSQLデータベースのエンジンそのものが入っていること。Zero ConfのSQLデータベースエンジンといっている。SQLのデータベースとしては破格の扱いやすさと導入のしやすさを持つ。
エンジンはローカルで動くので、ネットワーク経由で共有といったことはできないが、あくまでローカルで利用するものと割り切れば、よい選択肢になるだろう。
シングルユーザーライセンス、39ドル。カンパニー(サイト?)ライセンス、239ドル。バンドルライセンス、389ドル。
ほかに、GUIベースのSQL DB管理ツール「SQLiteManager」(シングルユーザーライセンス、39ドル)も用意されている。