唐突に海外からiChatでお呼びがかかった。相手は、USのAppleが運営しているMLのうちのひとつ「AppleScript Users」MLのメンバーで、私の作った「iChat Auto Responder」についての(1年ぐらい前の)投稿を見てコンタクトを取ってみたとのことだった。
iChat AutoResponderについて「どうやって実現しているのか」と聞かれたので、「聞いたら絶対大笑いする。信じられないぐらい簡単な方法で実装している」と返答。
種明かしをしたら大ウケしていた。
また、さまざまな技術的な問題について「それは、こうやれば対処できる」とアドバイス。日本語で同じことを聞かれたら割とムッとすると思うのだが、英語で聞かれる分にはさらさらと答える気になってしまう。とても不思議だ。
彼はハワイのMacユーザーで、会話の随所に日本語の単語が出てきた。聞けば「弟がオタクなんだ」とのこと。ジャパニメーションなどにハマっているということなのだろうか。Lives in OTAKUと言ってたので、日本語訳すると「オタク入ってる」ぐらいの感じか。
Newt Onの話をしたら強烈に興味を持ったようだった。「ちょうどオリジナルのMessage Padが登場した頃にAppleのDeveloperになったんだ」という彼は、コンピュータをパンチカードで動かしていた頃からのユーザーだという。10歳以上は上の世代だったのだ。
自分が鈍感なだけかもしれないが、英語だとそのへんが抽象化されてしまって、年齢がさっぱり分らない。いいことなのか悪い事なのかよく分らないが、技術的な情報交換を行うのに英語が便利な言語であることは実感する。
逆に日本語だと情緒が細やかに伝わりすぎて、いろんなところで腹が立ったりムカついたりする。母国語だから、ということだけでは片付かないものがきっとあるに違いない。
しばしAppleScriptのプログラミング談義に花を咲かせていたのだが、相方から指令を受けていた夕食の材料の買い出しという重要な任務を思い出し、「また今度!」と会話を終えたのだった。ちょっと名残惜しくもあった。
きっとWWDC(Appleが毎年開発者向けに行っている大規模なブリーフィング)に行って海外の技術者たちと話していたら、帰りたくなくなるほど楽しいに違いない。ああ、行きたい(涙)。