昨日は敏腕編集者とお話をしてきた。頭のいい人と話をするのは非常に愉快だ。「さすが!」と言わせる何かがある。話題の対象を100%理解していなくても、ものごとの本質を把握して分析、論評できるというのは素晴らしい。
今日は、実際にモノ作りを行っている方々とお話をしてきた。その道で名前をあげれば誰でも知っているという方だ。
話が早い早い。あっという間に仕事の案件としてまとまってしまった。付随していろいろな話も(逆に)提案していただいた。まあ、トントン拍子にまとまる話というのは、あっという間になくなる危険性もあるわけだが……。
実は、そこの会社には一度コンタクトを取ったことがあったのだ。その時には、割とマーケティング系の担当者からのそっけないメールが返ってきただけだったのだが……取締役の方がそのことを覚えており、「こいつはどういう男なんだ?」と知人に尋ねられたとのこと。
たまたま、問い合わせを受けた方が私のことをよく知っており、いろいろとお話してくださったらしい。世の中、どこで助けていただけるか分らないものである。本当に感謝である。
いの一番に、「なぜその時にコンタクトを取ろうとしたのか?」と聞かれた。
「ソフトの仕様をじっくり分析したところ、魅力的だが単体では完全なソリューションとなりづらいように思った。だが、同時に自分の持っている技術をもってすれば、より広範囲のソリューションとして広がる可能性を感じた。何かそこでお手伝いができるのではないかと思った」
といったことを説明したのだが、相手は同じベクトルでもそれ以上のことを考えていたらしく、えらく驚かされた。ただ、おおむね自分の答えは正解に近かったようで、その後の話の展開は非常にスムーズだった。
マーケティング系の人種と話をするよりも、モノ作り系の人たちと話をする方が安心感を覚える。
「それは、正確にいえばそうではないのだが……売るための方便であれば、若干事実と異なる表現になっても仕方ないかな(汗)」
と、浮き世の義理と自分自身の内なる良心との間で葛藤を覚えなくてよい。些細なことかもしれないが、割とこれは人として大きなことだったりするのだった。