凄腕編集者と語り、話は意外な方向へ

今日は、打ち合わせでアップルコンピュータに行ったあと、編集者のTさんと話をした。

書籍の仕事となると、書いてから実際に収入になるまで半年程度かかる。しかも、それほど実入りがよいわけでもない。

名前を売りたいとか宣伝のためとか、そうした別の目的がないとなかなか成り立たない。昨今の出版業界の景況を聞くにつれ、これを収入源として頼るのは心もとないように感じていた。

ざっくばらんにいろんな話をしたのだが、本の話はあまりしなかった。いま何を作っていて、どんなものをやっているか、Newt Onとか高速富士山などいろんなものを見せては意見をもらったという感じだ。

そうした中で感じたのは、「やはり、凄腕の編集者は違う」ということ。情報量や理解力がそのへんのヘボ編集者とは段違いである。

さらに、彼自身がデータベースでいろいろとソフトを作ってみており、なるほどと舌を巻くことしきりだ。

いままでに行った企画のうち「これは」というものを開発系の会社に持ち込んでみようという話になった。うまく行くとよいが、こうした話はどうなるか分らない。ひたすら水物である。

本やソフトに関しては、直接PDFをエンドユーザーにオンラインで売ってみてはどうか、という話になった。なるほど、自分で執筆もレイアウトもできるわけだし、半年後に入ってくるよりも直近で振込があったほうが実際問題としてありがたい。

Webで掲載してもタダで公開するだけである。本にするとなかなか収入にならない。となると、自分で売ってみるしかないだろう。

いままでにフリーウェアは幾つか作ったことがあるが、シェアウェアというものは作ったことがない。山のように作ったAppleScriptも、自分の仕事や目的を果たすためのものがほとんどで、他人に配布することはなかった。

シェアウェアとして配布するには、ドキュメントの整備やレジストレーションのシステム構築など、やるべきことが山積している。サポートもしなくてはならない。

それを考えて躊躇してしまったわけだが、作ったソフトやアイデアを共有し、それをさらに作り続けるためにはやはり広くユーザーにご協力をいただくしかないのだろう。

さて、どうなることやら。

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