CGI Toasterとは、Mac OS 8.5の時代に自分の仕事の負担軽減を主目的としてAppleScriptで開発したアプリケーションだ。後年、REALbasicでGUI部分を追加し、REALbasicの書籍にサンプルとして収録した。
当時、さまざまなWeb上のアンケートを作らされており、毎度毎度Perlでひーこら言いながらCGIを書いていた。
ちょうどAppleScriptでデータベースから製品カタログのHTMLを大量自動生成していた頃で、
「どうせ同じ文字なんだし、HTMLもPerlも本質的には何にも変わらん!」
と思い立ったのもこの頃のこと。PageMillやVisualPageなどでアンケートフォームを作って、フォームをCGI Toasterにドラッグ&ドロップするだけで空欄チェック付きのアンケートCGIが自動生成される。
CGI仕事とは長らく縁がなかったのだが、もったいないので、Mac OS X上に復活させてみようかという気になった(昔、JavaScriptで入力チェックを行うものをWindows用に見たことはある……あまり感銘は受けなかったが)。
そんな折、Mac OS X上にも同様のソフト「Forms To Go」を見つけた。機能アップも着実に行われているようだ。
http://www.bebosoft.com/products/formstogo/
以前のバージョンではHTMLフォームの読み込みはサポートしていなかったのだが、現行バージョンではサポートするようになったようだ。
では、あえて自分がCGI ToasterをMac OS X用に作る必要はないのだろうか? 当初のコンセプトのままであれば、Forms To Goもあるし「必要ない」といえるだろう。
ところが、継続してリサーチしていたら、思わぬところにニーズがあった。HTMLのフォーム自体を作成するのに難儀している人たちがいるようなのだ。ただ、どの程度ボリュームがあるかについては継続してリサーチしてみないと分らない(思いっきり小さい規模かもしれない)。
CGIの生成に踏み込むと、プロバイダごとに設定が違ったりで、サポートに手間がかかることおびただしい。逆に、フォームの作成に的を絞っておけばそれほど問題は起きないだろう。エラーチェック機構を付けておくか、エラーが発生する余地のないようにしておくのがよいだろう。当初はフォーム作成機能のみのソフトとして公開しておき、バージョンアップでCGI作成機能を追加してもよい。
名前はForm Toasterがよいだろう(Builder/Maker/Writer/Workbenchという名前にはちょっと時代がかったものを感じる)。
コンセプトが明確で、ネーミングもいい感じ。作り出したらまとまるのも早いだろう。