iChat Fullscreener v1.11

「iChat AV」のビデオチャットを自動受信し、ビデオチャット画面を自動でフルスクリーン化するアプリケーションです(Mac OS X 10.4.1以上専用。Mac OS X 10.3上では動作しません)。

発信側と受信側に両方ともインストールしておくと、両方の画面がフルスクリーン化されます。

実家の両親のマシンに仕掛けておいたり、出先から自宅の家族とビデオチャットで話をする場合などに便利です。

このソフトについて

起動しておくと、iChat AVのビデオチャットで呼び出された時に自動応答を行い、さらに自動的にビデオチャットの画面をフルスクリーン化するソフトです。


動作環境

Mac OS X 10.4以上(10.4.2上にて動作確認)。


使い方

iChatを立ち上げ、ビデオチャットが可能な状態にして、本ソフトを起動してください。

もし、お使いのMacで必要な設定がオンになっていない場合には、その旨表示し、システム環境設定を起動します。


  ↑ この、「補助装置を使用可能にする」にチェックを入れ、再度iChat FullScreenerを起動してみてください。


なお、iChatのビデオチャット自動応答設定などはFullScreenerが自前で行いますので、事前にTerminal.app上から設定しておく必要はありません。また、自動応答設定が行われているかどうか状態を自動検出して処理しますので、設定を行ってあるマシン上でも実行に問題はないはずです。


なんで作っちゃったの?

24時間365日、いつでもiChat AVの接続確認を行える検証環境として、Webサイト「カオガミエル」(http://www.b-mark.nu/~ontheair/isight/)で「iChat AVオートレスポンダ」というプログラムを運用しています。これは、PowerMac G4を1台、それ専用に用意して「iChat AVオートレスポンダ」専用マシン化して運用しているものです。iChat AV自体が、AppleScriptからコントロールしたときの安定性がいまひとつで、iChat自体もつながったりつながらなかったり。安定性を確保するために、iChatともども1時間に1回終了させるといったかなりデリケートな運用を行っているのが実情です。


iChat AVオートレスポンダはiChat AV+iSightの登場後1か月で完成し、その存在も広く知られているものですが、一般向けに配布するためには超えなくてはならないハードルが多すぎました。そのため、自他ともに有用性を認めながらも、なかなか一般向けに配布するという動きには至りませんでした。本来オートレスポンダは、ビデオチャットやオーディオチャットのコールバック機能まで備え、音声によるコンピュータの遠隔操作まで見据えた作りになっていたため、一般向けには大幅に機能を削減する必要もありました。


そこに、家族を日本に残して海外出張に出かける機会の多いビジネスマンの方から、


  「iChat AV AutoResponderを公開してほしい。どうしても必要だ」


とお願いされ、以来、専用機的な運用体制だったAutoResponderから改良を重ね、ようやく「これならどこに出しても恥ずかしくない」というレベルに育てました。名付けて「AutoRespondy」。


しかし! 地道に実績を積み、手塩にかけて育てたiChat AV AutoResponder量産型こと「AutoRespondy」も、Mac OS X 10.4になってiChat自身が裏技で自動応答可能になるといった事態を受け、すっかり市場性を失ってしまいました(AutoRespondyはオーディオチャットや文字チャットにも自動応答するのですが、、、、)。なんてこったい!


そんな中でも、「次」への展開は見えてきていました。AutoRespondyの開発時に、ユーザーからの要求項目として「自動的にビデオチャットを受信したら、ビデオチャットの画面をフルスクリーン化してほしい」というものがあったのです。幾多のフィールドテストを重ね、問題なくフルスクリーン化できる処理レベルに到達しました。


結局、自動応答機能をiChat自身が(こっそり)標準搭載したために、追加程度の気持ちで開発した「ビデオチャットのフルスクリーン化」という機能が、あらたなソフトウェアの中核になるという……フィールドテストの有効性を痛感する出来事となりました。


コンピュータの使い方がよくわからない家族を家に残し、ビデオチャットで出先から連絡するといった状況で、デフォルトのビデオチャットのウィンドウのままではサイズが小さく、たいへん不便です。


このFullScreenerを用いることでMacを完全なインターネットテレビ電話端末として用いることもできるようになることでしょう。


※ なお、Mac OS X 10.3.xのユーザーの方で、「AutoRespondy」を使いたいという方がいらっしゃいましたら、ぴよまるソフトウェアまでご一報ください。個別にシェアウェアとしてお出しすることも検討しています。


使用制限

本バージョンは、2006年3月1日までの使用制限を設けています。


注意事項

本ソフトの使用によって発生したいかなる損失・損害についても作者は責任を負わないものとします。

本ソフト「iChat FullScreener」の著作権はぴよまるソフトウェアが保持します。

雑誌等での付録CDによる配布は基本的にOKですが、事前にメールにて連絡し、掲載誌等を送付してください。


本ソフトに関する不具合やリクエストなどにはお応えする考えですが、iChat AV自体でビデオチャットの通信そのものが行えないといったご相談には応じられません。あしからず。


開発環境

PoweBook G4/867@電車の中

Mac OS X 10.4.2

AppleScript

記述言語:AppleScript 100%


バージョンアップ履歴

v1.11 2006/01/07 ドキュメント書き換え、使用期限設定変更。前バージョンに寄せられた各種リクエストを反映。

v1.1y 2005/06/21 「実行時にClassicの存在を聞かれる」という実行環境があったため、ビルド環境をMac OS X 10.4.1に落として再リリース。

v1.1 2005/06/20 電撃的にバージョンアップ。

v1.0 2005/06/20 通勤途上の電車の中で開発。


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